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映画【キャラクター】最速レビュー(ネタバレあり!)

映画館の座席につくまでのスロープ大好きのsmtimです。

今回は花束みたいな恋をした以来の映画を観てきました!

 

ずっと話題になっていた「キャラクター」です!

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菅田将暉さんとSEKAI NO OWARIFukaseさんのダブル主演で、Fukaseさん初演技として注目されていた作品です!

 

僕も4月からずっと見たくて、公開日に見に行って来ました!

平日の昼間でしたが、話題作ということもあり、様々な層がいる印象でした。

 

そんな作品を今回完全ネタバレ注意でレビューしていきたいと思います!

 

目次

 

 

 

あらすじ

複写された『絶対悪』 二人の共作、それは連続殺人事件 漫画家として売れることを夢見る主人公・山城圭吾(菅田将暉)。高い画力があるにも関わらず、お人好しすぎる性格ゆえにリアルな悪役キャラクターを描くことができず、万年アシスタント生活を送っていた。ある日、師匠の依頼で「誰が見ても幸せそうな家」のスケッチに出かける山城。住宅街の中に不思議な魅力を感じる一軒家を見つけ、ふとしたことから中に足を踏み入れてしまう。そこで彼が目にしたのは、見るも無残な姿になり果てた4人家族......そして、彼らの前に佇む一人の男。


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漫画家志望の山城

山城は絵が上手い。技法も古典的で絵が動いていると佳作や入賞するほどの定評はあった。

しかし彼が描く作品のサスペンスにおける悪役のキャラクター設定が下手だと編集者やアシスタント先の先生に言われていた。それは彼自身が優しすぎるから、意外性あるキャラクターの設定がつまらないと評価されていた。

 

山城自身もこの問題を解決するために、常に人をスケッチしたりすることでキャラクターというものを探し求めていた。

 

山城と家族

山城は彼女の夏美と同棲をしている。彼女は家具メーカーで勤務しており、常に山城の漫画家になる夢を応援し支えていた。

 

山城の家族は4人家族で、父と山城、母と妹は血が繋がっていない家庭で育っていた。実の母や妹ではないことで癒される、頼れる存在ではあまりなかった。

 

山城と両角の出会い

山城がこれが最後と描いた漫画を出版社に持ち込んだが、やはりキャラクターが弱いと跳ね返されてしまう。最後と決めていた山城は彼女に「これからは仕事を探して働く。じゃあ最後に(アシスタント先の)スタジオに行ってくる。」と連絡をして向かった。

 

最後の作業の最中に先生が幸せそうな家族が住むような家をだれかスケッチして来てと頼む。

他のアシスタントはいきなりの要望で手が離せない。しかし山城は迷惑をかけるから僕が行きますと自転車を走らせ、とある家に目がついた。

あたかも裕福で幸せな家族が住んでそうな家だった。

 

スケッチしていると少しドアが空いた。怪しいものではなくスケッチをしているだけでご迷惑おかけしませんと言うと扉が閉まった。

すると隣の家から音楽がうるさいから止めるように言わないと警察呼ぶよ?と知り合いと勘違いされた山城に忠告する。

先生に迷惑がかかると思った山城はその家のものに声をかける。

しかし応答がないので恐る恐る声をかけながら、扉を開けリビングにいくと縄で括り付けられ血まみれの息絶えた4人家族がいた。

 

状況が飲み込めない山城が、ふと物音がした庭を見ると狂気を持った男が。それが両角だった。

 

事情聴取される山城

現場の第一発見者となった山城はパニック状態にあった。同情する2人刑事(清田・真壁)は山城に少しずつ現場のことを聞く。刑事はなんでスケッチしていたのかと聞くと、先生は家にもキャラクターを求める人だから写真じゃなくスケッチをしていたと。犯人は見たのかと聞かれると山城は「見ていない」と伝えた。

 

真壁は「さっきは影は見えたといったじゃないか?」と少し疑いがかけられたが、描いていたスケッチがありバイトなり解放された。

家に帰るとかれは彼女からの同情の声に聞く耳を立てず、部屋に篭った。漫画は辞めたと決めた山城だったが、事件の衝撃からスケッチを始めてしまうのだった。

 

辺見という男

しばらくして事件の犯人が捕まった。しかしその男は近くに住む過去少年時代に犯罪経歴があることからマークされ連行した男だった。かれは覚えていないがぼくがやったの一点張り。事情説明も曖昧で疑いは消えないが、上からの命令でこの男「辺見」は事件の犯人になっていた。

 

山道での殺人事件

一年後家族が運転する車が山道を走る。すると故障した車が一台。しかし人はいない。不可解に思いながら車を走らせると1人の男が。両角だった。

運転する父は優しく乗りますか?と。助手席の母は気味悪がっていた。後ろに姉弟がすわっていたので、少し詰めるような形で両角は座った。ごめんねといい、父はどうしてこんな山道にいるんですか?と聞き、両角は4人家族って幸せの象徴ですよねと答える。

2人の会話は噛み合わないが、弟が読んでいた漫画雑誌に興味をもった両角が、「34読んでる?殺人犯って僕と似てるんだよね!かっこいいよね!そのキャラ!あ、僕この辺でいいです。」という。

父はこんなところで下ろしてもなにもないよ?と言うが母はここって言うんだからいいじゃないと強めの口調でいう。すると両角は気味悪がられたことで腹が立ち、次のシーンでは林に横転した車が煙を上げていた。

 

小栗旬が山城を疑う

清田と真壁は管轄外だか事件現場を訪れた。彼はその現場を見るや否、隠されていた狂気のナイフを一発で当ててしまう。その訳はこの漫画にあると真壁に渡す。

その漫画には今回の事件が事細かく描写されていたのだ。凶器のありかから車が落ちた構造までも。その漫画の一巻をみると、山城が第一発見者となった事件が描かれており、その漫画自体は山城が書いているものだった。

山城はこの漫画がヒットし持ち込みをしていた出版社で連載をしている先生になっていた。以前とは比べ物にならないほどの豪邸に住んでいた。彼女のお腹の中には子供もおり幸せに過ごしていた。

清田は今回の事件で関連性があることから事情聴取に訪れたが、たまたまだと。山城は一年前、犯人を見ていないというがこのキャラはだれだ?と清田が聞くと「自分が作り上げたキャラクターです」と伝え、何も証拠が得られず山城自宅を後にした。

この時点で林の中で起きた4人家族殺害事件での凶器のナイフはどうするかのネームを作る最中にいた。

 

 

山城と両角の再会

山城が行きつけにしているガード下の食堂でビールを頼んだ。すると尾行をしていた清田がやってきた。勤務外だからといい、ビールを飲みながら、世間話をするが次第に時間について話す。

聞き出せずにいると清田に上司の真壁から単独行動するなよと忠告の電話が。

店を出て電話をしている中、「先生!山城先生ですよね」とファンらしき人物が声をかけてきた。山城はありがとうとふと顔を上げると、両角がいた。

あまりの衝撃に声を詰まらせる山城に、これからのナイフのことですけど、僕いいストーリー思いついたんですよと耳元で説明をする。

彼はそそくさとその場を後にすると、山城は店の店員に両角の似顔絵をかいた紙を渡しよく来るのかと聞くが、そうではなかった。

あまりのことに山城もその場を後にしたのだった。

 

自宅にかえると、両角と再開した衝撃とストーリーのことが頭から離れず、両角のストーリー通り物語を描いてしまうのだった。

 

山城の漫画とリンクし続ける事件

その後辺見を犯人として収容していたが、山道での事件が発生して、誤逮捕だったことが確定した。辺見は解放された中、山城漫画と事件はリンクし続ける殺人事件が起きてしまった。

病院では夏美がお腹の中の子の定期検診にいた。診察が終わり、山城は最近冷たくしてたと謝る中、誰もいない駐車場に両角が現れる。

何も知らない奥さんは仕事の知り合いだと思い、挨拶をする。両角は「なんで病院に?」と聞くと、「子供ができて」と言うと、両角は「家族になるんですか、、」と少しテンションが下がったトーンで言った。

 

山城は家族ということに対して、憎しみがあり殺人をしている両角だと感じていたのでそそくさと車に乗り込み逃げるように車を走らせた。

 

そこでようやく身内に危害が加わることに直面したことで、連載を辞めると決めたのだ。

 

山城と両角の3度目の再会

編集社に連載を辞めることを伝えるが、山城の書く漫画は漫画雑誌の看板になっていたので、休載ということにしてくれと頼まれ受け入れる。

そして刑事の清田にも全てを打ち明ける。辻褄がようやく合うと言い、再度総出で調査すると山城に伝えた。

休載が発表された号の漫画雑誌を山城は本屋で確かめていた。するとまた両角が現れた。

「なんで連載やめるの?まだおわってないんだけど?」と問い詰める。山城は「もう全て警察に話した、今あったことも全て言う」と伝えると「最後までやり切ってね。それまでは先生の漫画と同じところまではやっとくから。」と言いその場を後にした。

 

清田の死

調査も大詰めしたところで両角の実家がわかった。

しかし実際にその場を訪れると母親があの子なんかやらかした?と言い刑事は説明をする。なにか写真を持ってないかと母親に聞くと、卒業アルバムを持ってきた。

しかしそこには本屋で見た防犯カメラに映る両角ではなかった。両角という名前は戸籍を買い取り別の人物へと渡っていたのだ。つまり両角の本名は両角ではないことで足は消える。

 

清田は何か手がかりがあるのではと、山道で起きた事件と漫画を照らし合わせると、物陰に書かれた看板に目をつけた。山城に書いた意図を書くと、実際にそのあたりに前は集落があり、4人家族の幸せを一つの単価として考える宗教があったのだという。

しかし、その場所に襲撃があり家族が殺されたり、引き裂かれたりした事件が過去にあり、モデルとして選んだと山城は言う。看板は少し変えることでオリジナル感をだしたと。

 

清田はこれがもしかすると両角にも関係があるのではないかと思い、先生は漫画だけを書いてて。俺大ファンだから。と言いその場を後にする。

 

山城自宅をでて、帰路に着く川沿いを歩いていると、途中一本の電話が。真壁からだ。また事件が起きたから来てくれとのことですぐ向かうと伝えて電話を切った。

すると「惜しかったね。」と橋の上から聞こえた気がした。独り言か?と思い前を向くと辺見がナイフをもって立っていた。清田はそこで辺見に殺されてしまうのだった。

 

清田の過去

清田の葬式が執り行われていた。その中に山城姿があった。真壁は危ないので送りますよと伝えて清田のことをかたりだした。彼は元々族上がりで、少年課にいた時によく面倒見ていたんだと。

清田は親族が祖母しかいないから頼れる人も少なく面倒見ていたし、絶対に仲間を売ったりするようなやつじゃなかった。人一倍人のためを思えるやつだったと言った。

 

山城はそんな過去がある人だとは思わなかったと言うと、だから人はわからない。人に覚える恐怖だったそうだ。と話した。

 

山城が企てる連載再開計画

山城は清田が常日頃先生は漫画を描いててくれと言われていたことと、そんなことを言ってくれていた清田が死んでしまったことである計画を立てた。

それは最終話だけを書いて物語に決着をつけると言うことだ。

その内容は山城実家の家族の家にいる時に両角が殺しに来るという内容だった。しかし本当なら刑事が張り付いて取り押さえる計画になっていた。完全防備で準備をする中、両角から電話がかかってきた。

 

「先生そっちは本当の家族じゃないでしょ?先生がその家族を受け入れてないじゃん。幸せな4人家族を狙うっていうストーリーは守ろうよ。じゃあ本当の方行くから」といって電話が切れた。

山城はもしやと思い、奥さんに電話をかけて聞くと、お腹の子は双子だった。そう4人家族だったのだ。慌てて自宅に戻るのだった。

 

 

計画の急激な展開

自宅のマンションにつき、オートロックを開けると後ろから鍵を開ける手をナイフが刺した。両角だった。

山城がなんとか移動できるところまで痛みつけて、家にたどり着くと両角は感動していた。自分が描かれていた現場だったからだ。すると仕事道具のデジタル版の電源をつけろと言う。その現場の状況を書きたかったのだろうか。早くするように奥さんにひと刺しすると、電源をつける代わりに両角に提案する。奥さんを殺す前に俺を殺せと。

 

両角は受け入れ、心臓近くにナイフを当て、押し込もうとすると刃が入らなかった。防弾チョッキを着ていたのだ。

その瞬間ナイフを山城が奪い取り、両角を刺した。トドメを刺そうとした瞬間、真壁が追いついて、「もういい!」と伝えるが、正気を失っている山城が刺そうとする瞬間、真壁が山城に向かって発砲した。

奇しくも山城が描いた両角が上になって倒れるラストと反転した構造になっていた。

 

 

結末

山城は治療中で生きていた。病室には奥さんとその双子もいた。無事だったのだ。

 

その傍ら両角の裁判が開かれていた。両角は先生との共同作品をしているだけだったと。しかし指名や年齢を聞かれても何も答えない。

裁判官は「これは誰として裁かれていると思いますか?」と両角聞くと、「逆に教えてください。僕は誰として裁かれるのですか?」と言い、山城は目を開くところで映画は終わります。

 

自分なりの解釈

山城の家族は複雑だった。血の繋がっていない母と妹。自分以外はうまくやろうとしているのが苦しかったのだろう。だからこそ家族に対する憧れがあったからそのキャラクターはうまく描けていたのではないかと思う。

 

両角と辺見のつながりは劇中にはなかったが、何かしらの契約だったり、辺見が両角の家族に何か過去危害を加えていたのが反転したことで契約をしていたのだろうか。だから4人家族以外の殺人であった刑事の清田を辺見にたのんだのだろう。

 

両角の身元は4人家族の幸せをひとつの単位として考える宗教出身で、引き離された孤児だったのではないかと思う。なので4人家族の幸せを壊す殺人犯になったのではないだろうか。

 

最後の結末の両角は誰として裁かれているのかという答えに対して、自分を見失うほど両角というキャラクターとして動いていたのではないだろうか。

 

山城も両角のトドメを刺そうとしたのも、優しかった彼が驚異的部分を開花させ自制が効かなくなってしまっていた。

 

この映画は誰もが驚異的部分を持っていて、それを発する瞬間がどこかで芽生えてしまう。山城ように恐怖に打ち勝つほどのキャラクターに出会えたことで書いた漫画が売れて行き、欲望に負けてしまったことでもつれていくストーリー。しかしいつのまにか恐怖に対して慣れが出てくることで自分の中に悪のキャラクターの抗体ができてしまったのだと。

いつのまにか山城も自分が描いていたダガーというキャラの両角が漫画通りになることに快感を得てしまっていたのだろう。

 

 

まとめ

さぁいかがでしょうか!今回一回見ただけで気づかなかった点もあるのでもう一度見たいなと思います!

にしても深瀬さんの演技はすごかったです、、、

人間味があって自然な感じがとても恐怖を与えていたので常に緊張感が走る映画でした!

演技プランとして、Fukaseさんは劇中の自宅をペイントしたそうです。

すごい俳優にもなりそうですね、、

あと個人的に小栗旬さん×刑事は間違いなかったです(笑)

最後までお読みいただきありがとうございました!